「奏くん、よろしくな。」
「こちらこそよろしくお願いします。あ・・えっと彼は?」
奏は瞬の写真を指差して聞く。
「中川瞬。あたしが大好きで・・フィアンセだった人。もう・・・いないんだけどね・・。」
夏音は下を向きながら微笑んだ。
「あ・・なんか、ごめん。」
「いや・・・気にしないで。もう彼が亡くなってから何年もたつの・・・。さぁ!食べよ、食べよ!」
夏音は明るく振る舞ったが、奏はとても申し訳なさそうにしていた。
「奏くんは保育園に来る前は何をしてたの?」
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