「あぁ。」




このままでいい、2人ともそれで幸せだった。
あれから、悠はプロのサッカー選手になり世界で活躍、皆それぞれに自分なりの道を歩んでいた。







ーーー 12月。ーーーーー




「園のクリスマス会。今度は姉妹園の朝倉先生の友だちがサンタになってくれるって。」





「ありがたいですね。どんな方たちなんですか?」





「サッカー仲間で、バイトで保育したいって言ってる人もいるって。子どもがとても好きな人だからって朝倉先生も絶賛。ただ・・・」





「ん?」




作業していた手をとめて、夏音は首を傾げた。