2人はお互いに照れ笑いをして、




「瞬もこの2人何やってんだって思ってんだろうね。」




瞬のお墓まで進んだ。
夏音や塚原にとって瞬はかけがえのない存在で、それは亡くなった今でも変わりはなかった。







「まさやん。」




帰りの車で夏音は塚原に話しかける。





「何?」




駐車場にとめながら塚原は聞き返す。





「あ・・・ううん。」




夏音は塚原の誕生日について、話をしようと思っていたがあえてしなかった。
ここ最近は毎年3人で過ごしていたが昨年は瞬が亡くなった事もあり、2人とも誕生日どころではなかった。