目を開けて、いつものように冗談まじりで笑ってくれないだろうか・・。










(「夏音、泣くなよ。大丈夫だ。俺はずっと一緒にいるから。」)




そう言って、いつものように側にいてくれないだろうか。







そんな夏音やみんなの願いは、届くはずもなく眠ったままだった。







「瞬。さようならは・・・言えない・・よ。あたしも・・・・・また・・会おうにするね。瞬・・・また絶対に・・会おうね。・・・・大好きだよ。ずっと・・ずっと。」




夏音は覚悟したようにそっと目を閉じた後、瞬に背を向けて塚原の手を引いた。





3人で過ごす当たり前だと思っていた日々がこうして終わりを迎えた・・・。