「なんで・・・」
聞く悠に、
「お母さんが瞬の命が尽きるまで待ったら怒られそうだから・・・って。その通りだって思ったから・・・・」
泣きながらこたえる夏音に、悠も塚原も納得せざるをえなかった。
「悠くん・・・あたしの知ってる瞬の友だちには連絡したよ?瞬が・・皆の命を助ける前に・・・瞬に皆で会いに行こう・・?」
悠は自分の知り合いに連絡を取り始めた。
瞬の最期・・・誰も受け止められるわけがなかった。
前の日まで普通に話していたのに・・・。
一階の受付の所で、夏音と悠は皆を待った。
退院していいと言われたからだ。