この生活がずっと続いていくものだと、この時には皆が思っていた。まさかあんな事がおきて、この幸せだった生活が一変しようとは夢にも思っていなかった。
ーーー 4月。ーーーーー
「2人とも、行ってらっしゃい!」
夏音は瞬と塚原を見送る。
瞬は言っていたとおり、大学へ行きながらもサッカーで一段と有名になり、テレビでもよく取り上げられていた。
塚原は高校へ向かった。
夏音は通信制の大学に通いながら、今までしていた保育園でのバイトを続けた。
「あ!夏音!!」
「ん?忘れ物?」
「今日、帰ったら話があるから。」
瞬は一言言って、出て行った。