「気づかないわけ・・・ないだろ。無理すんなよ。」




瞬は嘘が下手だ。でも、心配してくれているってすぐに分かる。
正直ホッとした。





「嘘・・・まさやんたち・・でしょ?」




瞬は夏音を抱えて、ベッドに寝かせる。





「何か変だって塚原から連絡来たから、笹木に聞いたら部屋だって言われて、だるそうだったって聞いた。熱?」





「バイト先で子どもたちから貰っちゃったかな・・・情けない。」





「人間なんだから、そんなこともあるよ。」




瞬は頭を触って、買ってきていた冷却シートを夏音のおでこに貼った。