「夏音!?」





目の前には、瞬・塚原・渉がいた。





「ごめん。」




夏音は起き上がり壁に寄りかかって座ると、3人を見て笑った。





「渉と塚原から聞いた・・何でいつももっと早く言わないんだよ。ボロボロじゃ・・・。」





「だからぁ!お前のことが一番好きなんだろ!だから、言えないんだよ。俺とは違う。俺らは友だちで一回聞いちゃえば話せるけどさ、本居にとって中川は特別なんだよ。家族だと思ってる塚原のことも。」




夏音は立ち上がるとカバンを持って、一言行こうと声をかけた。