「誰も来ないと、寂しいかと思って・・・って本当はかなり心配して、授業終わりにとんできた。」
「ハハ・・・ありがと・・・。塚原先生は・・なんて?」
「ばあちゃんか・・・って。」
夏音は塚原に申し訳なかった。
きっと、ここ最近の夏音が変なことに気づいていると感じていたから。
「てか、本居って塚原と何かあんの?」
渉の一言に夏音は何も言えなかった。
「いや、何かあってもいいんだよ?別に俺は。チクろうとも思わないし。文化祭の時なんか息ピッタリでお似合いだったし。ただ、何かあんならこっちも一応気遣うしさ。中川にもそうだけど。」