夏音は運転手に頼んで一度家に戻り、荷物を準備して
作り置き出来るだけのおかずを作ってから家を出た。







「運転手さん。渉はいつも、誰にでもあんなに優しいんですか?」





「自分が友だちと認めた人にだけね。」




運転手は笑った。
病院に着く頃、夏音は高熱と激痛で動けなかった。







もう少しで足を切断、いや死ぬところだった・・。と怒られた。すぐに足の手術が行われた。
が、タフな子だと医者は思っていた。





手術が終わり、目を覚ますと体中が痛かった。
目の前には渉がいた。