次の日も塚原より早く起きて準備をし、急いで家を出た。





「本居、おはよ。」





「渉。何で?」





「俺にはこんくらいしか出来ないからさ。乗って。しばらくの間学校まで送るから。」




渉はドアを開けて、夏音を乗せた。





「運転手さん、すみません・・・。」





「渉さんの大切なお友だちでしたら、大歓迎です。」




運転手はニッコリと笑った。





「渉。今日から学校とバイトには行こうと思うけど、夜と休日は病院にいようと思う。家族には帰らなくても心配しないで。って伝えたし・・・。正直に言うと,こうして起きているのさえしんどいんだ。」