2人はケーキを美味しいねと言いながら食べ、店を出た。





「で、さっきの。」



夏音は塚原の前に立つ。





「さっきのまさやんの誕生日だけど・・・過ぎちゃったんでしょ。いつだったの?」





「5月。ちょうどバタバタしてたし。」




そう言い、塚原は気まずそうに頭をかいた。





「来年の話したら笑われちゃうかもだけどさ、来年は一緒にお祝いしようね。」




夏音は塚原の肩をポンっと叩いて笑う。





「あぁ。そうだ!もう一カ所行きたいとこあんだ!」




そう言って、車のドアをあけた。



夕方。
もうじき日も暮れる時間。