何日か後の朝食時。




「本居、最近何か悩んでる?俺が出かけようって言った日から変じゃない?俺のせい?」





「あ・・・ううん。まさやんのせいじゃない。私・・・歌・・・・・いや、何でもない。」





夏音はさっと食べ終えて席をたつと、





「何かわかんないし、言いたくなければ言わなくてもいいけれど、やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいいよ。」



夏音の腕を掴み、塚原は笑った。





「さすが、先生。」




夏音も笑い返した。







ーー 8月。ーーーーー




夏音は塚原や瞬たちには内緒で、歌を歌うことに決めた。