夏音は屋上のドアに寄りかかった。 雨足は強くなる一方だ。 「あー・・・痛っ・・。」 夏音は雨を避けながら、目をつむった。 何時になったのだろう。 夜も遅い気がする、早く帰らなくてはと夏音は足を引きずり、重い足取りで屋上から階段をゆっくりゆっくりと下っていく。 「あ・・・‼‼‼」 足元がおぼつかずに階段を転げ落ちてしまった。 「も・・本居‼‼」