「ちょっといいかな?話があるんだけど。」





「え?うちらに?」





「うん、そう。」





「何?」




持田紀香や橋口梨奈に夏音は話しかけた。







「ここで言っていいの?いいなら言うけど。」





「何の話?訳わかんない。行こ。」





「皆に言われたら困ることあるんじゃない?もしあるなら、屋上で待ってるから。来なかったら、言いふらしていいってことで。」




夏音は塚原の持っていた屋上の鍵を、少しばかり秘密で拝借していた。







ーー 屋上。ーーー




雲が広がり、決していい天気とは言えない。