自然と夏音の目から大粒の涙が零れ落ちた。 羽月も塚原も気づいてはいたが何も言うことが出来なかった。 痛いほど夏音の気持ちが伝わって来たから。 「瞬・・頑張れ・・・。しゅーん‼」 瞬は悠にボールをパスしながら耳を触った。 前半が終わって1-1の引き分け。 「私・・・トイレ行ってくる。」 夏音がトイレに離れると、 「まさやん。瞬くん・・・ってさ」 羽月が塚原に話しかける。