「いいよ、気にしないで。こっちこそごめんね。みあちゃんが気にしてるんじゃないかってずっと思ってたのに、声かけらんなくて。」
夏音は初めて自分から声をかけた。
「あのさ!友達になんない?わたしこそずっと気にかけてたのに、声かけらんなかった。中川くんのことでみんなに聞かれて、困ってんだろうなって思ってたのに声かける勇気がなくて。中川くんと夏音ちゃんが仲良くたって、関係ないじゃんね!話したきゃ、自分で話せばいいよね!」
声・・・かけてよかった。
今まで皆が瞬目当てだとばかり思ってた自分が恥ずかしかった。