その日は一日中一緒に過ごした。 少し離れたスーパーに塚原の運転する車で行き買い物をして、2人で料理をし、一緒にテレビを見て笑った。 その次の日から、またお互いに別々に準備をして登校した。 「おはよ。ねぇ、みあちゃん。指、気にしてるんでしょ?」 夏音は気づいていた。 笹木みあが自分がしてしまったと、ずっと手の怪我を気にしていたことを。 「大丈夫?わたし・・」