その返事も、その日は返ってくることはなかった。 羽月が帰り、夏音は誰もいない部屋の寂しさを感じた。 食欲もわかず、夏音はそのままソファーに横になり眠った。 「おい。風邪引くぞ。」 夏音は夢を見ていた。 広い草原の中に一人ぼっちで横になる夢を。 「もーとーい。どこで寝てんだよ。そんなとこで寝てたら風邪引くって。」 「ま・・さやん。」