お互いにお互いを利用して、傷つくことがあるかもしれない。 それでも、羽月は夏音にも塚原にも今はお互いが必要だと考えた。 「ね?今は、今のままで。まさやんもそう思ってるよ。何も他に望んでない。ただ一緒にって・・・」 「うん。でもね、私はまさやんが心配だった。1人の生徒のために皆にバレて、何もかもなくしたら?まさやんの生徒は私だけじゃないんだよ?」 「夏音‼」 羽月は夏音の頬をつねった。