「お前、要の双子の前原奏だな?」

「うん。かなでだよ。かなでも、かなででも何でも呼んで。」

「おう。俺は要に頼まれたお前のボディーガードの大和奏だ。漢字はお前と同じ。」

へー、なるほど。

てことは……。

「奏?」

……。

あれ?

奏?また固まった。

「もしもーし。どうしたの?」

「……でいい。」

「ん?なんて?」

声小さいなー。

「そうでいい。かな。」

「……うん。わかった(// //)」

え、なにこれ?

心臓がバクバクする。

私、熱?

いや、熱じゃない。

……じゃあ、なんでこんなにバクバクしてるの?

「かな?早くしろ。遅刻する。」

「……。うん!!待って!」

さっきのときめきは何だったんだろう?