……。ダメだ。帰りたい。

要の男子校に来たのはいいものの。

やっぱり、全員男子なわけで……。

ずっと女子校だった私が男子校でうまくでくる分けない!

それに……。

「お、おい。あいつあんなに可愛かったか?」

「なんか雰囲気が違うぞ。」

さっきから周りの視線がウザイ。

要、いつもこんな感じなの?

すごいなー。

「おい。お前。」

はー、疲れた。

そうって人まだなの?

「おい。かなで。」

ん?私の名前だ。

どこから聞こえてるの?

私の身長は悲しくも150cm。

頑張ってあたりを見回す。

「……。どこ?」

周りを見ても誰もいない。

「……。ちいせーな。上だ。」

は?小さいは失礼だ!

「ねぇ、小さいは失礼だよ。……ねぇ?」

なに?急に固まって。

「おーい。聞いてる?おーい。……えーと、そう?」

「……。おう。」

?私の顔なんか変かな?

なんで急に顔そらしたの?

そうは数分黙ってからしゃべり出した。