「じゃあ、俺は何をしたらいいんだ。」

「んー、じゃあこの生徒会に出すクラス出し物申請書書いて。」

「分かった。他には?」

「他は明日からするよ。とりあえずそれを提出してからかな。」

「分かった。」

え、こんなにあっさりと進むんだ。

本当に陽は何を言ったんだろう。

私だけじゃ絶対にこんなこといかなかっただろうに。

「よーし、じゃあ明日から頑張ろう!」

「そうだね♪」

んー、やっぱり御機嫌の陽だ。

さっきまであんなに不機嫌だったのに……。

「ハー、張り切りすぎて倒れんなよ。シャレにならない。」

「な、ならないよ!」

「どーだか。そういう奴がいつも倒れるんだ。」


だ、大丈夫だよ!

私は常に健康だし♪

「あほか、お前は。健康とかで済ませるもんじゃねえんだよ。」

「ゔ……。はい。」

「たく……。気をつけろよ。」

「……はい。」

見た目によらず心配性。

とか言ったら絶対に怒るんだろうな。

「……おい。思ってることをいえ。」

「……!!嫌です。」

な、なんで分かるの……。

私、口に出してないよね??

「お前は口に出さなくても顔でわかるんだよ。」

「……。」

「そんなムスッとすんな。」

よく言われるんだよな……。

かなではすぐ顔に出るんだよって。

気をつけてるつもりなのに……。

「これから絶対に顔に出さない。」

「お前には無理だろ。」

「絶対に出来るし!」

「ハー。お前はそのまんまでいいんだよ。」

「そのまんまって??」

「正直のままでいいってことだよ。」

正直?

私が?

よく分からん……。

「ハー。そんなに考えなくていいんだよ。」

言いながら、そうは私の頭を撫でてくれた。

え……。

いきなりだからビックリするんだけど……。

「ムー。そうばっかずるい!僕も要ちやんの頭なでる!!」

あ……。

そう言えば、陽もいたんだった。

ムキになった陽は私に近づいて私に抱きつく。

……これがかなり苦しい。

「よ、陽。苦しいから離れて。」

「……。しょうがないな……。」

名残惜しそうに離れる陽。

いや、なんで??

まあ、とりあえず。

文化祭の準備、頑張ろう。