本当に、陽どうしたんだろう?

「要ちゃん……。何だか、前と変わったね。」

「…………そ〜か??」

そりゃ、私は双子の妹だから要と違うんだけどね。

陽は友達だけど話したらダメなんだなー。

少し罪悪感……。

「…………。ねー、要ちゃんはそうのこと好きなの??」

ドキッ。

「な、何いってんの!?そんな訳ないじゃん笑男同士なんだから好きなわけないだろー笑」

ない、ない。

そうは無愛想だし……。

無いよ!……多分??

「…………。そっかー。」

「当たり前だろー!?変な陽だなー。」

「そ〜?よし、じゃあそうの所に行こっか!」

「おう!行こう!」

陽はやっと私の腕から手を話してくれ、歩き出した。

あ、いつもの陽だ。

……さっきのは何だったんだろう?
ガラッ。

図書室に入り、そうがいないかあたりを見渡す。

んー、どこだろー?

今日は日当たりがいいから窓際かなー?

「あ、いた。やっぱり日当たりイイトコだ。」

「要ちゃん、見つけるの早いねー。」

「そ〜か?いつも見てたらわかるだろ。」

「……そっか。ねー、そうなんの本読んでるかなー?」

??さっきから陽が変だ。

一瞬だったけどくらい顔になった。

なにか考え事かな??

「そ……ンン!」

陽は図書室っていうのを忘れて大声でそうの名前を呼ぼうとした。

あっぶなー!

図書室のオバチャンに怒られるじゃん!

図書室のオバチャンは厳しい人で少しでもマナー違反をしたら怒られる。


大声なんか基本中の基本。

「陽!!大声なんかダメだろ!!何考えてんだ!!」


「んんんん!ん!」

「もう、喋らない?」

「んんん。」

「よし。本当にびっくりした。ハラハラさせんなよ。」

本当にびっくりした。

何でか、陽笑ってるし。

「何?さっきまで不機嫌だったのに変なの。」

「ふふ。何でもなーい。あ、要ちゃん頭にゴミがー。」

「んー?どこ??取って。」

私が陽に頭を寄せて陽がとってくれた瞬間ー。

ガタッ。

勢いよく、椅子から立ち上がる音が聞こえた。

その正体は、そうだった。