なんか、コンテストが楽しみだなー。

そうには勝ちたい!

1人で心を燃やしていたらそうが急に話しかけてきた。


「おい。文化祭の出し物進んでんのか。」

あ、そうだった。

「んー、もうちょいかな。後はメニューなんだけどなー。」


「早く決めろ。」

「そうだって考えろよ。メニュー考えんの結構大変なんだぜ?」

私達のクラスは執事喫茶っていうのを出す。

クラス委員は何故か私とそう。

クラスの皆は乗り気なくせにメニューとか私達2人に任せて……。

はー。

乗り気なんだったらメニューも考えてよね。

「なんでもいいだろ。コーヒーとかオムライスとか。」

「うん分かってるんだよ。でもね。なんか一つ欲しいんだよねー。じゃないと面白くない。」

「は?そんなのに面白さ求めんな。」

「いやいや。面白くないといけないでしょ。」

「……ハー。俺は知らないからな。自分で考えろ。」

「えっ、ちょっそう!!」

そうは私ひとりを残してどこかに行ってしまった。

はー、なんでいっちゃうかなー。

ほぼ進行してんの私じゃんか。

「んー、どーしよ。なんかないかなー。」

それから私は、面白さを求めて1人真剣に考えた。

普通のメニューじゃ面白くないしなー。

折角の執事喫茶なんだしなー。

なんか無いかなー。

「かーなーめーちゃーん。」

「わっ陽!?」

いつの間にか後ろに陽がいた。

真剣に考えていたから全然気づかなかったなー。

「何真剣に考えてるの?」

「クラスの出し物のメニュー。なんか面白いの入れたいなーって。」

「へー。面白いのねー。」

「うん。なんかないかなー。」

また、私は陽をほってひとり真剣に考え出した。

「はー、まただ。」

陽は私を呼ぶのを諦めたらしく、じっと待つことにした。