俺、前原要は今から女子校に行く。

双子の妹、かなでになりすまして。

なぜ、遊人の俺が女子校に行くのかというと……。

数日前ー。

はー、まじでだるい。

さっきから女からのメールが鳴り止まない。

教えた俺も悪いが普通そんなにメールするか?

ありえん……。

「はー。見るの面倒臭い。水でも飲も。」

俺はずっと鳴る携帯をベッドに置き、下に下りた。

がやがやー。

うわ……下に誰かいるのかよ……。

開けたくないけど、喉が乾いたからな。

覚悟を決めて入るか。

ガチャー。

「うわー、恋花すごいね!お菓子作れるとか本当に女子だよ!」

「そんなことないよ。かなちゃんもやればできるよ。」

「えー。そ〜かな?」

「そ〜だよ。」

……え?

なにあの小動物みたいな可愛い子。

目がくるんってなってて唇がプルンってなってて人形みたいだ……。

うわ……ヤバ。

まじで可愛い。