朝のチャイムがなると先生が入ってきた。
担任の先生は男の人で、みんなにのりち
ゃんって言われてる熱血系のいい先生だ。




そののりちゃんの後ろに紫暮の制服を着た男子がいた。


俯いていて顔はよくわかんないけど、大きいなぁ。
たぶん180センチくらいありそう‥‥‥‥
私155センチしかないから、隣に立つと親子みたいだろうなぁ。



ボーっと考えてたらその男の子が、黒板に名前を書いた。



如月奏十




「うわぁ、字きれい。」

「てか、美少年！」

「お前と違ってな！」

「ひ、ひでぇ‥‥‥」

「「「「「あはははは！」」」」」



そんな声が聞こえてきた。

美少年。うん、頷けるな。


しっかりと前をむいた彼は、気品が漂う雰囲気に、茶色っぽい髪の毛、クリクリででも鋭い瞳、桃色の唇、きれいな肌色の肌。

童話にでてくる王子様のようだった。




「如月奏十です。今日からこの紫暮学園に転校してきました。よろしくお願いします。」


その低めのテノールボイスに、みんな目を奪われた。