その後、中央の生徒用なのか?と疑うほど豪華な玄関で外履きを脱いでると、

「色羽!」

後ろからものすごい勢いで抱きつかれた。
ゆっくり振り向くと、美少女が。



まぁ、予想はついてたけど。



「色羽、おはよう!」

コクッと頷くと、満面の笑み。


















今までのでわかった人もいると思うけど、
私、皐月色羽は声がでない。


両親を事故で亡くした日、私は声を失った。
失声症というもので、いつ治るかはお医者さんにもわからない。

明日かもしれないし、1週間後かもしれないし、






一生かもしれない。