数日後…

私は父に呼ばれ、屋敷にある会議室に来ていた。

コンコン「椿鬼です。」

父「入りなさい。」
「失礼します。お呼びですか?」

中には里の重役達。
多分、鬼一族のことで私を疑っているのだろう。

父「あの日は鬼族の長に呼ばれて里に向かった。間違いないか?」
「はい。」

父「お前が里に入ってから悲鳴が聞こえたという者が出てきたんだ。」


それって、悲鳴を聞いた人が1番怪しいじゃん。

「私が里に入ったときにはもう血の海でした。
それと、その悲鳴を聞いたという人は何故すぐに助けに入らなかったのですか?普通なら慌てて入ってくると思うのですが。」

重役1「それはお前が『バケモノ』だからだろ。
誰でも自分の命は惜しいからな。」

父「お前は黙っていろ!椿鬼、部屋へ戻っていいぞ。」
「分かりました。失礼します。」

私が何を言っても変わらないだろう。
『バケモノ』の言うことなんて信じてもらえないんだ。