「でも、崎平さんってちゃんと女の子だ。」


「近い。」


気がつくと目の前に安藤の顔があった。


「多分目をもっと優しくしたら可愛くなると思う。」


「可愛い…か。」


そんな言葉俺には無縁だ。


「なんで?


…あ、そうだ!」


安藤は突然大声をあげた。


その声は思いの外大きく、耳が痛い。