廊下を歩けば視線の嵐。


もしこれが美人として見られているなら少しは嬉しかっただろう。


楓以外俺を女と見てくれる人はいない。


そんな事を考えながら歩いていると、少し前を歩く男子が目に入った。


「危ないっ!」


その声とともに飛んでくるボール。


が、男子は気づいていない。


「臥せろっ!」


気がつくとボールが手の中にあった。


前を歩いていた男子は驚いている。