「本当にあったんだ…何でも相談室…」 私は恐る恐るドアをノックした。すると中から凛とした声で 「どうぞ」 と声がした。正直びっくりした。 失礼します、と挨拶をし、中に入っていく。 そこにはまるでどこかの王子様のような佇まいで、 それでいてどこか落ち着いている文学者みたいな男性が椅子に座っていた。