「ええ。おばあちゃんももう年でしょ?一人暮らしは危なっかしいと思うのよね。2週間くらい行ってきてくれないかしら?」



「俺は花火大会行けるからいいけど…ばあちゃんの家ってどこなの?」



「あら、知らなかった?隣町の隅の村よ。小さいらしいけど、いとこのはるちゃんも近くに住んでるから誘ってみたら?花火大会。」



「おーそうする。はるも行きたがってたもんな。」




はるは俺の2個下のいとこだ。



俺のことを本当の兄のように慕ってくれるから、俺にとっても妹のような存在。



「じゃあよろしくね。」



「おーう。」



「あ、言い忘れてた。明日からいってね。早いほうがいいでしょ。」




「は!?明日かよ!」



「あら、なんか予定でもあった?どーせ暇なんでしょ?」




いや、そのとおりだけど…




「わかったよ…じゃあ準備しとく。」



「よろしくね。」



ガチャ




「はぁ…」



母さんが出てった後、また畳に寝転がる。



「急すぎだろ…」