「やぶれ、ちゃったか」

「これじゃあ僕ずぶ濡れだよ!!なんとかしてよ!!」

そう言った少年の言葉に
あたしは口を開けて、また閉じた。

日差しは、焼けるようだ。


こんなにカンカン照りなのに、
ずぶ濡れ?



「あの……ぼく?」

おずおずと声をかけると、彼は
きっと、あたしを睨んだ。

「責任とって雨をやまして」