「もーっ!!いいかげんにしてよっ!!」 ちゃぶ台があったら、完全にひっくり返したい気分だ。 目の前のどうしようもない男に向かって、精一杯に叫んだ。 この男… 優希は、はっきり言って正真正銘『ダメ男』だ。 そんなことは分かってた。 かれこれ、2年近く一緒に居るんだもの。 「なぁ、本ト、頼むっっ」 と、情けなく私を見て、とにかく懇願する。 …もう、何度目だろう。 優希が私に、こう頭を下げるのは…