スネた私の顔をじーっと見てるのを肌で感じつつも、実菜子に視線を合わせてなんてあげない。


沈黙がとても辛いけど、私はズキズキ痛む身体と格闘しながら、実菜子に小さな反発をしていた。


少しの沈黙の後、
「ごめんね」
と謝ったのは、実菜子。

いつもそぉなんだ。
実菜子は優しい。

綺麗な顔で、じっと見て、真剣に謝る実菜子に、私はめっきり弱い。


実菜子が謝る姿を確認して、私は実菜子に視線を向けた。

「ん、もぉ。
びっくりするから止めてよね…」

そぉ言って、小さく膨れると、実菜子は小さく手を差し出した。

さっき手を差し出してくれたみたいに、私を立たせてくれるために手を差し出してくれているのかと思って、私も手を伸ばした。