カラン…

扉を開けると、こじんまりとして、コジャレた店内が覗けた。

カウンターと、ボックスの席が2席。

カウンターの仲には、イケ面が3人。

と、
「いらっしゃ~い
あらぁ♪陽子ちゃんじゃな~い」

そのイケ面の内の一人が、陽気なお姉言葉で呼んだ。

一斉にこちらに視線が刺さった感じがした。

もちろん気のせいなんだろうけど…。

「お祝いに来たよ~」
と、手に持った花籠を渡す。


「あら?」

陽子さんの斜め後ろに立つ私を見つけて、

「後ろの可愛いお嬢さんは?」

と、相変わらずのお姉声で聞いた。