「はぁー…」 深い深いため息を吐く。 「どうしたの?」 そのため息を見兼ねた陽子さん。 夜の仕事の先輩だ。 夜の仕事と両立できるのは、夜の仕事の環境が良いからで。 この、陽子さんは後輩の面倒見が良く、私もちょくちょくお世話になっている。 そんな陽子さんだから、私の小さな変化も見逃さない。 「明日は仕事? 小春ちゃんと、飲みたいと思ってたんだけど?」 と、遠慮がちに誘いが来た。