「事業を…始めようとしたんだ…」

と。


「私に内緒で?」

「小春に、心配かけないようにしようと思ったんだ…」


もう、何が本当かなんて分からなかった。

ただ分かるのは、
『再びサラ金からお金を借りたこと』。



「それで?」

私の質問は続く。

「事業はどうなったの?」

と、聞いた私が馬鹿だった。


「失敗したから、俺が被った。」


何もかもが悪循環だった。


更に、優希はこう続けたんだ。


「あと、50万要るんだ。
小春…借りてくれないか?」

って。