はっきり言えば、『身を粉にして働いた』。 その言葉がピッタリだった。 昼間は会社で働き、夜も働く。 帰って来るのは、いつも午前様で、帰って来ても優希は居ないのだ。 優希もまた、給料の良い『夜の仕事』を選んだ。 実際の給料は知らない。 それでも、生活する分は充分に稼いでいるのだと思ってた。 知らなかったのは、私だけだった。