付き合い始めた頃。
私は18歳、優希は22歳だった。
高校を卒業する頃、優希に出会った。
頭の回転が良く、抱擁力もある優希に惹かれていった。
優希も、それまでの複数の彼女を振ってまで、私と付き合ってくれた。
…これが、不運の始まりだった。
付き合ってすぐの頃…
「俺ン家、実は先祖代々の家でさぁ…」
どうやら、お迎えはリムジンらしい。
「親父が、家を嫌って、家を出て、その親父は会社の重役で…」
とか。
とにかく、ちんぷんかんぷんな話。
はっきり言って、かなり疑ってかかったけど、優希の友達に会ってなんとなく『カマ』かけてみたわけ。
そしたら、どうやら本当らしくて…