「じゃあ、私はこれで。ミヅキ、トモのことよろしくね。」
綾は少し安心した顔でそう言った。
「うん、綾も気が向いたら入ってよね。」
綾は笑顔で返事をして教室を出ていった。
「じゃあ今から部室にいこっか、部室は南校舎の
3年生の補習授業で使ってる空き教室」
ミヅキは鞄を肩にかけてさっそく廊下の方へ歩き始めた。

「活動って週に何回くらいあるの?」
智子はミヅキの横に並んで歩きながら尋ねた。
「基本的には週1回、毎週水曜の放課後が定期的な活動日なの。
後、月一で月末の土曜か日曜に、みんなで集まる月末会ってのがあるわ。」
「活動って具体的にはどんなことをするの?」
「普段の活動は、校内のゴミ掃除とか学食の割り箸洗ったりとか、月一の集りだ
と町のボランティアの集りに参加して、リサイクルのためのペットボトルの
回収作業なんかを一緒にやったりするの。
後は文化祭の前とかだと環境問題に関するポスターなんかを作ったりとかかな。」
(だいたい想像通りな感じね。)
智子は安心と同時に少し拍子抜けした気もした。
「まあ、それ以上に部室でみんなでだべってるのが多いけどね。」
ミヅキは笑顔でそう付け足した。