「よし、決めたわ。」
「何を?」
「地球環境クラブへの入部。」
「ああ、結構早く決断したのね。」
2日後の月曜日、昼休みの智子と綾子との会話。
智子は話を聞いた土曜日には、もう地球環境クラブへの
入部を決めていたのだが、一応いままで悩んでて、今決心しました風の
口調で綾に話した。
「じゃあ、今からちょっと水樹にメールしてみるわ。」
綾子は智子の不自然な決断にもさほど気にしていない様子だった。
綾子は必要以上に他人に干渉しようとしない。
それが彼女のいい所なのだ。
「ミヅキって、前に言ってた地球科学クラブに入ってる綾の友達?」
「そう、F組の子よ。今いってる塾で一緒なの。」
そういうと、綾はさっそくミヅキという子にメールし始めた。
智子は綾の素早い行動に頼もしさを感じた。
「あ、返信きた。」
「大歓迎だって、今日ちょうど活動日だから放課後さっそく顔出さないかって。」
「え、今日!?」
智子はあまりにとんとん拍子に話が進むので、少し戸惑ったが、
心構えは昨日のうちにしておいたので、むしろ順調に話がすすむことに安心し、
綾に感謝した。
「どうする?」
「行きます。」