智子達はマックを出た後、街の方へくりだして、服屋やCD屋をめぐった後
綾が中間テストの試験勉強で県立図書館へ行くというので智子もいくことに
した。
智子は、テスト週間でもないのに勉強する気はないが、
もともと本を読むのは好きなので図書館は嫌いではない。
街の中心部から少し離れたところにある、県立図書館は
県の文化会館や体育館などと同じ敷地にあり、
けっこうでかい。
図書館は3階まであり、1階が児童図書と小説、雑誌がメインで、
2階は専門書、3階がビデオや新聞、資料などが置いてある。
綾は2階の空いている席ではやばやと勉強をはじめたので、
智子も綾の隣の席にカバンを置いて、自分の読む本を探した。
智子は小さい頃から本を読むのが好きであった。
しかし今日は、本を読んでも内容は頭に入ってこず、頭の中は地球環境クラブに入って鹿山君と仲良くなる妄想が大きな割合を占めていた。