「地球環境クラブなら、トモ科学好きなんだし、入部しても
いいんじゃない?」
「まあ、マネージャーよりかは興味はあるけど、
それでも男目当てであることには変わらないわけで…。」
智子は、残り少なくなったポテトを探しながら言った。
「自然な出会いは、ないことはないけど確率は少ないわよ。」
たしかに、今のままでは彼との接点は皆無だ。
来年のクラス替えの時に一緒のクラスになれれば接点もできるだろうけど、
少なくとも1年生の間は遠くから見ているだけだし、
一緒のクラスになれる確率なんて低いものだ、
そうこうしている内に彼に彼女ができるかもしれない。
「不自然なことをする勇気か。」
智子はつぶやいた。
「そうね、まあ、私はどっちでもいいけど、入る時は、私の友達に言えば大丈夫
だと思うわ。」
「うん、ちょっと考えてみる。」
智子は最後のポテトを口に入れて言った。