「だから、ダメだって」 「動けるよ?いいじゃん」 「ダメだ! いきなり動くと危ないから。 な?」 「……しょうがないなぁ」 鈴翔はホッとした顔をする。 …ふっ。気を抜いたな。 「なんて、言うと思ったか!」 「は?!おい!!」 鈴翔をスルリと避けて 病室を飛び出した。 「走れるって幸せ~」 普通ならリハビリしないと ダメらしいが、何故か大丈夫。 …なんで?