8月の炎天下の中。

煩い蝉の声、肌を焼き付けるような日差

し。私はこんな夏が大嫌いだった。

私は宇根本穂波。

今は忙しい中学3年生の受験生だ。

私はお母さんが小さい頃に病気で亡くなっ

てからお父さんと小さなアパートで2人暮ら

しをしている。