まずはわたしの存在を知ってもらわなきゃ始まらない

とにかくアピールしていかないと。



橘先輩、あれはモテる。確実に。




でもだからってどうアピールするかなあ。
もういっそのこと、告白しちゃえば.......





よし。そうしよう!







わたしの思いたったら即行動が
吉と出るか、凶と出るか。


でも橘先輩は噂で聞いたり、見た感じ、
告白したぐらいで変な目で見ることはないだろう

(それに告白され慣れてそうだし)






放課後、ラッキーなことに野球部はオフらしく。
神様はやっぱりいるみたい。



橘先輩のクラスを覗いてみると、もう橘先輩のバッグがなくなっている。


「あれ、スポーツバッグがない...橘先輩...」

「ん?隼人に用があるの?」





後ろを振り返ると 坊主頭の男の人が立っていた
見る感じ三年生で、野球部の人だろう




「今日って野球部オフですよね?橘先輩どこに行ったかわかりますか?」


こういうのは恥を捨てたほうがよっぽど清々しい
妙に恥ずかしがるほうが怪しまれる



「隼人はたぶん自主練してると思うよ。グラウンドに行ってみたら?」