「先輩!決勝戦!頑張って下さいね!勝たなきゃぶっ倒しますから!!!」
今日は、県大会の決勝
ここまで勝ち進んだ私たちの高校は
創立以来初めてなんだそう。
弱小校が、決勝戦で、もし勝ったら甲子園なんて、夢見たいじゃないか!
「ぶっ、ぶっ倒すって、、そりゃあ意地でも勝たないとな〜」
クツクツと笑いながら
じゃあ行ってくるよと手を振った
( あー、行っちゃう )
大きな背中に 1 と描かれている
そんな背中を見つめた
「 あ、」
すると、先輩は何かを思い出したように振り返って
私の方に駆け寄ってきた
「?どうしたんで、んっ」
軽い、口づけをして、
ふわりと微笑んだ
そして何事もなかったかのように
バスへと乗り込んで行った
( ああ、やっぱり、この人には勝てそうにないなあ )
おまけ1