色々あったが私は2年生になった。
 学校のことはずっと書いていなかったが、学校では本当に何もなかったのだ。喧嘩もなく平凡な日々でつまらなかった。なのでまだ学校内のことは書けない。
 1年の頃と変わらずレンタルを続けていた私は、ちょいちょい遊んでた男の子も含め経験人数が30を超えていた。いちいち数えていなかったけれど多分そのくらい。
2年になってすぐ、土曜日にレンタルの約束が入った。待ち合わせ場所が少し遠かった。けれど私はなんせ暇なのでなんでもよかった。その相手は28歳の佐々木さん。5万だった。今までで1番高額だった。いつも通りホテルに行き、シャワーを浴び、ベッドで佐々木を待っていた。
 「ほんとかわいーね」
佐々木が話しかけてきた。この言葉は誰にでもいつでも言われる。ヤる女の子全員に言ってるのだろう。うれしくも無く気持ち悪いだけなのでやめてほしい。
「ありがとう♡」と適当に返し、行為が始まった。
・・この人は本当に怖かった。目隠しをされ縛られ、身動きが取れなかった。私はМなのでそれだけなら全然いい。でも違った。別の目的のためにそれをしたのだ。最初は気が付かなかった。
音で分かった。撮影している。
感触で分かった。ゴムを付けてない。
どうしようもなかった。中出しされた。
 涙が出てきて叫んだ。すると以外にも優しく、「ごめんね」といいながら膣を綺麗にして、後から飲むピルをくれた。今思えばあんな薬よく信じて飲めたな、と怖くなるけれど。そして帰り際、封筒に入った現金をもらった。中身は確かめなかった。
帰宅して封筒の中身を見る。白紙が5枚入っていた。
ラインのトーク履歴を見る。(メンバーがいません。)
初めて騙されたことに気付き、私は本当に馬鹿だと、自分が情けなくなり泣いた。
 そしてそれを初めて打ち明けてしまったのだ。

「大和田」という同級生に。